「日本睡眠科学研究所」では、2018年から毎年、「日本人の睡眠実態」について幅広い年代・職種の方を対象に、調査・分析を行っています。
今年も9月3日「秋の睡眠の日」にあわせて、nishikawaの公式サイトで『睡眠白書 2024』を発表。
今回は、睡眠満足度に加え、高齢者、成人、子ども(小学生・中学生・高校生)のライフステージごとの睡眠実態の掘り下げや、親から見た子どもの睡眠について調査しました。
「日本睡眠科学研究所」とは
「睡眠を科学する」をコンセプトに掲げnishikawaが1984年に設立した、業界初となる睡眠に特化した研究所。企業・大学・研究機関とも協力し、さまざまな研究活動を推進。その成果は、nishikawaブランドの名でお届けする製品や寝環境の開発にも活かされています。
20代〜40代に睡眠改善が必要
10,000人を対象に調査した結果、全体の47.2%の人が「不眠症の可能性」があるという結果でした。
年代別では、20代〜40代で「不眠症の可能性」がある人が5割以上と、他の年代に比べて割合が高くなっています。
20代〜40代の働き盛りの世代で、睡眠改善の必要性が高いことがわかりました。
平日の高校生の約8割は適正な睡眠時間がとれていない
適正な睡眠時間とは
高齢者(65歳以上) ・・・床上時間(寝床で過ごす時間)が8時間以上にならないこと
成人(20〜64歳)・・・6〜8時間
中学・高校生・・・8〜10時間
小学生・・・9〜12時間
※厚生労働省「健康づくりの睡眠ガイド2023」の指針より
上記をもとに、ライフステージごとに見た「適正な睡眠時間」がとれている割合を見てみると、ほとんどのライフステージで5割以上が「適正な睡眠時間」がとれていることがわかりました。
一方で、平日の高校生については、「適正な睡眠時間」がとれている割合が約2割にとどまり、平日に「適正な睡眠時間」がとれていない高校生が約8割いることがわかりました。
高齢者・・・平日:6割、休日:5割
成人・・・平日:6割、休日:6割
高校生・・・平日:2割、休日:5割
中学生・・・平日:5割、休日:6割
小学生・・・平日:6割、休日:8割
親から見た子どもの睡眠満足度は年齢があがるほど低くなる
全体でみると、親から見た子どもの睡眠満足度は、5割以上が満足となっています。
年齢別では、小学高学年で6割以上が満足となり、もっとも高くなっていますが、中学生以降は年齢があがるほど睡眠満足度が低くなっています。
親から見て「子どもの眠りで困っていること」は、「特にない」が約5割。
それを以外のトップ3は以下になります。
子どもの眠りで困っていること
1位 夜更かししている
2位 寝る前まで電子機器を使っている
3位 寝相がひどい
「夜更かししている」で困っているのは、高校生の親が全体の3割以上を占めており、他の年齢に比べて高くなっています。
夜更かしの原因として、「スマホ」「ゲーム」「動画」があげられており、2位の「寝る前まで電子機器を使っている」と重なる部分もあるかと思われます。
3位「寝相がひどい」は小学生までの親の割合が約6割となっています。
今回は、お子さんをお持ちのご家庭に参考になる内容になっているかと思います。
より詳しい調査結果は、以下のページで公開していますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。