理想的な睡眠時間は、7〜8時間とよくいわれていますが、これはあくまで目安。
睡眠時間を確保することも大切ですが、「質」を良くすることも大切です。
では、どうしたら「質の良い眠り」を得られるのでしょうか。
nishikawaのスリープマスターに聞いてみました。
「音」外の音がはいってこない工夫を
寝る時に気になるのが外の音。雨戸、二重サッシ、厚手のカーテンなどで静かな環境をつくる工夫をしてみてください。図書館ほどの静けさ(40dB以下)が理想ですが、静かすぎるとかえって緊張してしまうことも。お気に入りの音楽を聴いてリラックスするのもおすすめです。
「色彩」やすらぎを感じる落ち着いた色に
寝室の壁・カーペット・寝具などは、お気に入りのもので揃えて、寝るのが楽しみになる空間にしましょう。おすすめのカラーは、ベージュ系、グレー系、ブラウン系などの落ち着いた色です。赤や青など刺激的な色は避けた方が無難。涼しく爽やかなブルー系は、夏場のコーディネートに。淡いピンクは優しい雰囲気を演出します。
「光(照明)」眠るときの明るさは1ルクス以下に
寝室は、ほの暗く、何かが見える程度の明かりに。光源が直接目に入ると眠りを妨げるので、調光が可能なものが便利。フロアランプなどの間接照明も適しています。スマホなどから出るブルーライトには脳を覚醒させる作用があるので注意しましょう。朝は太陽の光で自然に目を覚ますのが理想的。体内時計をリセットさせ、覚醒を促します。目覚めたら、まずカーテンや雨戸を開ける習慣をつけましょう。
「温度・湿度」冬10℃以上、夏28℃以下、湿度は50%RH程度が目安
空間の気温を一定に保つために、エアコンはつけたままにしたほうが快適に眠ることができます。ただし、エアコンの風が身体に直接当たらないように注意しましょう。
室温に適した保湿性の寝具を使用することで快適に眠ることができます。
「広さ」ゆとりのある広さを確保
敷き寝具はゆったりと寝返りができる広さが必要です。特に2人以上で使用する場合は各自両手を広げられるくらいの広さを確保しましょう。
敷き布団やベッドの配置は、風が通りやすく湿気が逃げるように、壁にぴったりとつけず、適度なスペースを設けるのがおすすめ。
特にベッドの場合、ベッドフレームの下に収納をすると湿気がこもってしまうので、収納をする場合は定期的に取り出して風通しをよくしましょう。
背の高い家具は圧迫感があるうえ地震で倒れる危険性もあるので、ベッド周りはできるだけ避けたいものです。
「香り」香りで心身をリラックス
嗅覚は睡眠と関わりの深い感覚。寝る時は、アロマやハーブティーなどで、ほのかな香りの演出を。自分好みの香りを選べば自律神経の切り替えをサポートし、心身をリラックスさせてくれます。
・リラックスの香り(就寝前)
ラベンダー、オレンジスイート、ローズ、カモミールなど
・リフレッシュの香り(起床時)
レモン、グレープフルーツ、ペパーミント、ユーカリなど