冬、寒さや冷えで眠れないのは辛いものですよね。
本格的な寒さが訪れる前に、あたたかく快適に眠れるよう、早めの準備をしましょう。
掛け寝具を掛ける順番など寝具の効果的な使い方やコツで、できる対策もあります。
“布団のなか”の基礎知識
布団に入ったとき、寝具と体の間にできる空間の温湿度を「寝床内環境」といいますが、その理想的な条件は、温度33±1℃、湿度50±5%(RH)。季節に応じて寝具の種類や組み合わせを変えることで、快適な状態に調整することができます。
羽毛布団×毛布。掛ける順番は?
「毛布と羽毛布団はどっちが上?下?」。
肌ざわりなどの好みもありますが、おすすめは、毛布の素材の特性を活かした“使い分け”です。
① ウールなどの天然繊維は、羽毛布団の“内側”に
保温性と吸放湿性に優れた天然繊維は、肌の近くで使用しても蒸れにくく、快適な湿度を保つことができます。
また、薄くて軽いタイプなら、羽毛布団と体の間の隙間を適度に埋めてくれるのでフィット感も◎。羽毛布団の内側(下)に入れて使用するのがおすすめです。
② アクリルなどの合成繊維は、羽毛布団の“外側”に
合成繊維は、天然繊維に比べると吸放湿性が低く、汗などで蒸れやすいのが難点。また、重くて厚みがあるものが多く、内側(下)で使用すると体にまとまりついて寝返りの妨げになることも。そのため、羽毛布団の外側(上)に掛けて保湿性を高めるのがおすすめです。
約7割の人が間違えている!?
「東京nishikawa 睡眠白書2018」によると、羽毛布団と合繊(アクリル・ポリエステル)毛布を組み合わせて使用している人の約7割の方が、合繊毛布を“内側”に掛けていました。
合繊毛布は、羽毛布団の“外側”に掛けることで、より快適な寝床内環境を保つことができます。
今年の冬、ぜひお試しください!
敷き寝具で保温性をアップ
保温を助けてくれるのは、掛け布団だけではありません。
東京nishikawaの睡眠調査では、ボアやウールのパッドシーツ、毛布を活用するなど、保温性のある敷き寝具を活用している人が多くいることがわかりました。発熱性や保温性に優れた機能素材の敷パッドシートは背中からも体が温まるので、冷えが気になる方におすすめです。
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下からも体を温め、魔法瓶のように体温を逃がさない「あったか保温敷きパッドシーツ『ひだまり®』」
布団に入るまで体を冷やさない
眠る前には、38℃~40℃のぬるめのお風呂に15分から20分程度じっくりと浸かって、あたたまった体が冷えないうちに布団に入るのが理想的です。
入浴後は保湿性の高いルームウェアやケープなどを着用して、体が冷えないように工夫しましょう。
おすすめアイテム
膝掛け、肩掛けケープ、巻きスカートなど、マルチに使える「ダウンひざ掛け」
寝室環境を整えて、より快適な睡眠を
快適な睡眠を得るためには、寝具を整えると同時に、寝室の環境を見直してみるのも一案です。
環境を改善するうえで重要になるのが、「温度」「湿度」「明るさ」「音」の4つ。
「ねむりの相談所」では、これらを測定したデータをもとに寝具の組み合わせなど総合的にアドバイスを行っていますので、気になる方はぜひお問合せください。